こんにちは!たろうです。
コーチ指導者の方々、アメフト以外のこと指導していますか?
以前こんなことを書きました。
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▼まともにするのは日本人くらいかな
https://multiplayer-no27-taro.com/aisatu-750
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4月に入り新しい元号が発表されましたね。
「令和」
意味は、「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ。梅の花のように日本人が明日への希望を咲かせる国でありますように」だそうです。
どういった考えからこの言葉をチョイスしたのかわかりませんが、「人々が美しく心を寄せ合う中」この部分気になるんですよね。
私が中学の頃にはPHSが発売され、高校では携帯電話が発売されました。
社会人になって間もなくスマホが発売されるようになって、FacebookやYoutube、LINEなどSNSがドンドン普及していきました。
携帯だけではないのですが、便利な世の中になりましたよね。
便利になったのは良いんですけど、これが面白いことに反比例するように人と人との触れ合いって減りました。
例えば昔はご近所同士の交流があり、他人の子どもでも悪さをしたらよく叱っていたと思います。
でも今はどうでしょう?
そんな人減りましたよね。
逆に他人の子どもを叱ると冷ややかな目で見られるような世の中になってしまったと感じます。
それに、SNSの普及によって直接顔をあわせることが減少し、コミュニケーション能力の低い人がすごい増えたと思いませんか?
私も指導者として活動している中でそういったことを感じる場面があります。
人間が生まれてから社会的な能力を身につけていくのはどんなことが影響しているか知っていますか?
とても面白い統計があるのですが、3種類のことが影響するんです。
まずは「遺伝率」
これはあなたもご存知のとおり遺伝によるものです。
そして「共有依存」
これは自分の身近な存在、つまり家族のことですね。
最後は「非共有依存」
これは家族から一歩外に出たすべてのものです。
この3種類が大体どのくらいの割合で人間の社会的能力の形成に影響していか、ちょっと考えてみてください。
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それでは答え合わせです。
・遺伝率:約40%
・共有依存:0%
・非共有依存:約60%
びっくりじゃないですか?
家族ってほぼ関係ないんですよ^^;
そう考えると家族から一歩外に出た環境ってめちゃくちゃ大事だと思いません?
コーチや指導者って非共有依存ですよね。
もちろんチームの仲間もそうです。
学生であればこのチーム環境が非共有依存の中で一番長い時間を過ごすということになります。
だとすれば、ただアメフトを教えるだけでは私はいけないと考えます。
社会性であったり協調性など、アメフトを通して様々なことを教えるのが学生指導のあるべき姿。
ただ勝つために己の自己満足で言葉をかけていてはダメです。
ちゃんと子ども達の未来を見据えた言葉をチョイスして使ってください。
世の中が変わっていけば人そのものも変わっていきます。
私が指導者となったときに私のメンターとなっている一人の偉大な先輩が言っていました。
「よく覚えておきなさい。指導者として一番良くないことは『経験』に流されること。
目の前にいる一人ひとりに目を向け一人ひとりに合った指導を心がけなさい。
人間は一人として同じ人間はいないし時代が変われば人も変わる。
そういったことをいつも念頭に置いて指導しなくてはいけないんだよ」
この10数年で世の中は劇的に変わりました。
長く指導をしていると経験に流されてしまいがちです。
しかし、学生の質は明らかに変わっています。
コーチ・指導者達も変わらないといけませんよね。
便利な世の中になり、直接的なコミュニケーションが減少した現代であるからこそ必要なことだと感じます。
こういったアメフト以外のことにもフォーカスした指導をすることで、「美しく心を寄せ合う」ってことができるような大人に育てることができるんじゃないかななんて思っています。
「あの人の人間性素晴らしいよね・・・えっ?アメフトやってたんだ〜」
「あの人優秀だよね・・・えっ?アメフトやってたんだ〜」
アメフト界を中心に日本を盛り上げたいものですね!
ちょっと今日は真面目過ぎる話になっちゃったな〜^^;
それではまた!