左右でも違うし人数でも違いますよ

コラム

こんにちは!たろうです。

今回は左右でも違うし人数でも違うことについてお話したいと思います。

理解度

フットボールをしているとよく聞こえてくる「理解度」という言葉。

使われるのはプレーに対してです。

プレイ理解度って聞いたことありませんか?

長くフットボールをプレーをしていると、例えば新しいパスプレイを紙でパッと見たときにどういうことを意図しているのかわかります。

ただ、多くのフットボーラーがこのプレイを理解することができていないのではと感じるんです。

戦術であるプレイ(作戦)にはきちんと意図するものがあります。

11人がきちんと役割を遂行すれば概ねプレイを成功させることが可能です。

ただ1人がその役割を遂行できなかったときにオフェンスであれば止められてしまいますし、ディフェンスであれば進められてしまいます。

パワーやテクニック・スピードという身体的な問題ではなく、実はプレイ理解度が低いがためにこういったミスが起きることもしばしばあるんです。

フットボーラーであればプレイが何を意図して構成されているのか考える必要があります。

ただ紙に書いてある動きをすれば良いというわけではないんです。

紙はあくまで紙。

紙の上で相手は止まっている状況ですが、実際にフィールドに立ってプレーするときは相手は動いています。

そのまま止まっててくれることなんてないですもんね^^;

物事にはすべて意味があると思ってください。

なぜ自分がそういった動きをしなくてはいけないのか。

その先に目的としていることはなんなのか。

こういったことを考えるだけでプレイ理解度は必ず高くなります。

これはどんな場面でも考えるクセをつけることがオススメ。

例えば社会人の方であれば仕事に対してです。

なぜその仕事をしなくてはいけないのか。

その仕事の先にある目的はなんなのか。

そういったことを考える思考が身につくだけでグッと仕事が効率的に能率的に進められるはずです。

余談ですが、こういったことを考えて仕事できる人って本当少ないです・・・。

無駄な仕事に時間を費やしダラダラと残業する人めちゃくちゃ多いですからね。

そういった意味ではフットボーラーは本当頭が良くて効率的・能率的に仕事ができる人が多いと私は思います。

社会的に見ても優秀な人材が多いです。

起業している人もたくさんいますし笑

こういったフットボールの良さを是非社会に広めたいものですね!

学生の皆さんは普段からこの思考を身につけておけば、社会に出たときに周りの同期と差がつけられることは間違いなしです。

話は戻りますが、プレイ理解度を高めることは一つの実力でもあります。

深く理解していれば応用が利くため、本来の役割プラスαのことをすることだって可能です。

例えばオフェンスはランプレーの紙を見るだけでブロックしていなければいけない時間などが読めるようになってきます。

一瞬ブロックすれば良いとわかっていれば、そのあとにすぐ次のフリーになっている相手にブロックをしに行くことだって可能です。

ディフェンスは相手がランプレーのときに仲間の動きを理解し、どこが空きそうか想定でき流ようになります。

そのため、ラインバッカーやディフェンスバックであればランフォースでそこに先回りするように突っ込みロスタックルなんてことも可能なんです。

こういったことを考えるとプレイ理解度は是非高くしていきたいものですよね。

プレー理解度という言葉のほかに似たような言葉があるのを知っていますか?

フットボールIQ」という言葉です。

フットボールIQ

同様の意味で使用する人が多いのですが私の中では差別化しています。

プレイ理解度はあくまで一つのプレイに対する理解が高いかどうかです。

それに対しフットボールIQはフットボールをする上での理解度をしましています。

例えばシチュエーションを考えてプレイできるかどうか。

10対14で負けているとします。

試合残り時間1分。

こちらはオフェンスで残り40yd。

パス主体で攻めており自身がレシーバーで5ydフックをキャッチしたとします。

キャッチしたあと普通であれば外に逃げてサイドラインから出て時間を止めようと思いますよね。

しかし、ここで中に切り返してタックルされるレシーバーはフットボールIQが低いと言えます。

極端な話ですがこういうことです。

逆にディフェンスはこういったシチュエーションでできるだけサイドラインから出さないように考えるべきです。

それもフットボールIQが高ければすぐに思いつくこと。

ほかには当たり前ですが指導者にもフットボールIQは必要です。

自チームのクォーターバックが右利きであれば自ずと左側は見えずらいブラインドサイドとなるので、パスプロ能力が一番高い選手を左のオフェンスタックルに置きます。

そうでないとクォーターバックがかわいそうですもんね。

フットボールIQはプレイの理解度だけでなく、ルールやシチュエーションを理解した上に成り立つものです。

そのほかにも様々なプレイの種類やテクニックを知識として得ることでも高めることができます。

私が所属していたチームにも飛び抜けて身体能力が高いのに、フットボールIQが低い選手がいました。

彼はコーナーバックでした。

対IBM戦。

タッチダウン1本差で我々のチームが勝っている状態。

残り時間1分を切り4th down残り15yd。

ディフェンスは4−3体系でブリッツを1人入れてのカバー4。

このとき皆さんがコーナーバックであればどうやって守りますか?

大抵の人であればそもそもカバー4だし後ろのディープゾーンを守るって考えますよね?

1st downさえ取らせなければ良いと考えて1st downくらいの位置にセットしてレシーバーの動きをじっくり観察して余裕を持つのが普通だと思います。

しかし彼は何を思ったかガッツリとバンプしました・・・。

パスは失敗に終わったので勝つことはできましたが、当時私はレシーバーとしてサイドラインで見ていたのでヒヤヒヤです^^;

多分ベンチにいたコーチ・選手スタッフのほとんどが「おい!」ってツッコミを入れていたでしょうね笑

でも彼の名誉のために言っておきますが、身体能力はズバ抜けていました。

フットボールIQが高ければ間違いなく日本代表クラスの選手だった惜しい人材だったんですよ・・・。

フットボールIQが高いことはチームから信頼される一つの評価にもなり得ます。

フットボールを深く理解し、チームに信頼され、試合で勝てれば言うことなしですよね。

プレイ理解度・フットボールIQを高めてチームに貢献できるよう頑張っていきましょう!